2012年10月 9日 (火)

室積エンヤも無事済んで

7日の日曜日は室積の八幡様の秋祭りでした。

江戸時代に始まったと言う、この片田舎にしては大きなお祭で

昔の室積の繁栄を偲ばせるものがあります。


八幡様を模した10台の山車と重さ約2トンの大きな踊り山。



その踊り山は船の形をしていますが、そうですねー、小学校の

低学年だったら2~3クラス分くらいの子供が

乗れるんじゃないでしょうか?



それらを えっ?!室積にこんなに人がいたっけ?

しかも、若い人もこんなにいたっけ?と、言うくらいの

大勢の男性女性が引き回していました。



年々盛大になっているように感じます。



今年は歩道橋にカメラを構えた人が鈴なりで

   
    わー、あんなにいっぱいアマチュア写真家がいるー(゚0゚)、

    と驚いてしまいましたよー。



神社から出発した山車が 途中お寺で休憩し夕方神社に

戻ってきます。



   今年は昼の山車じゃなくて夜の山車を見てみるか~~。



夕方暗くなった頃、向こうの道から笛の音と沢山の人の

声が聞こえてきたので出かけてみてビックリしました。



山車に下がった沢山の提灯が幻想的です。

綺麗だなー、見とれていました。

しかし、良く見ると大きな踊り山が大変そう・・・・・・


帰りの道は旧街道。狭い道です。

道幅の一番狭い所は小柄な私の歩幅でも約6~7歩です。

巨大な踊り山のぎりぎりの幅。

しかも、高さも2階建てくらいある山車です。あそこの家の軒、

こっちの家の軒、はたまた電信柱にと、危なくぶつかりそう。

ハンドルなんか無いからまっすぐしか進めませんものねえ。

進路の微調整が難儀です。

危うくなりそうなその度に「ピピピーッ」とけたたましく号令の笛が

鳴り響くのですが見物客達にとってはそれさえも

醍醐味なのでしょう。


    かく言う私も けっこう楽しく見ていましたが^^;



無事に八幡様に着いた山車は ご挨拶の後それぞれの部落に

帰って行きました。

踊り山は八幡様の車庫に収められましたけど、行きと違って

子供も乗らない空荷ですから 動きもスムーズで往路のあの

難儀を思い出せば嘘みたい。

それだけ沢山乗せていたと言うことなのでしょうね。



今年は昼の威勢のいい山車の引き回しも見ることができたし

それとは又反対に 夜の幽玄で荘厳な光り輝く山車も見られて

一挙両得な気分の早長八幡秋の祭礼でした。



  県内、県外のアマチュアカメラマンのみなさん、また来年

  室積でお会いしましょう(*゚▽゚)ノ 

2012年10月 5日 (金)

井戸神様の続き

井戸神様を再び開けてお水を出すことができる様になりました。

10月の1日にはお約束通り月次も行いました。



はてさて、これで良いのかな?

そうそう、水神様は仏教の世界では龍神さまです。

どちらもお水を司る。


遠い昔、弘法大師空海が雨乞いをなされた時に、空に龍神さまが

現れたのは有名なお話。



きっと水神様も龍神さまも綺麗なお水がお好きな筈です。


ところで、当店は息子で5代目。古いものばっかり。

その一つが手水鉢なるもの。

これがやたら多いのです。



玄関脇に 左に一つ。右の奥にも特大が一つ。



中に入って、池の横にやはり特大が一つ。

その奥にずっと入って行くと、そこには3つ。



海側に行くと、ここにもやっぱり特大が一つ。



そうそう、事務所のドアを開けると駐車場のサクラの木の下に

小さいのが一つ。


全部で大小取り混ぜて8個も手水鉢があるのです。



これって絶対綺麗なお水がいるよね。

龍神さまが毎日それらの水を飲まれるに決まってる・・・・・・。



池の横のと、奥の庭のうちの1個は水が滴るようになっているから

いいんですが、残りの6個は何もしないでおくと腐り水に

なってしまう。


   
                それはまずい。

  


そうだよね。これは私の仕事にしたらいいんじゃない?



と、言うことで 毎日井戸の水を大やかんと専用のバケツに

入れて、リヤカーで運びながら 6個全ての手水鉢の水を

やりかえる事にしています。



井戸を空ける前は水道水でやり変えていましたが、そりゃ

ナント言ったって井戸水が一番ですよねえ。



大杓子で昨日の水を半分捨てたら、昨日付いた苔をたわしで

洗うようにこすります。そしてから残りの水を全部捨てる。

綺麗になったところで やかんの水を注ぎいれます。




          これ、毎日の私の仕事。




ヤカンは業務用だから巨大で重たいんです。

運んでる途中でヨロヨロすることもあって情けない・・・・・・(ρ_;)



夏の間は蚊の攻撃が大変でした。

今はとっても良い季節。


海側の特大手水鉢にはいつも鳥の羽が落ちています。


   
    あ~~、きっとこの水で水浴びしてるんだな?


そう想像すると とても嬉しいし気持ちがいい(゚ー゚)



庭中を毎朝回りながら、水神様が飛び回って水浴びされるお姿を

想像する時が好きです。



私たちは目に見えるものには敏感に反応しますが、違うものには

とっても鈍感になってしまっています。



でも、見えなくても大事なものは沢山ありますよね。

空気だって見えないし・・・・・・。



私にとって、見えない水神様の為に費やす朝のこの時間は

変えられない大事な行なんです。



物理的にどうしてもできなかった時、Kさんに1度お願いしましたが

それ以外はこれからも続けていきますよ~~。



人間がお粗末ですからね、わたし・・・・・

ちょっと位頑張らないと。



  あ~~、幾つになっても未熟者よね~~(u_u。)

2012年9月24日 (月)

やっと井戸が開きました

現在のかな久の建物は、亡くなった姑が建てた物です。

それより以前は、ここから直線で約500メートルほど離れた場所に

ありました。

初代が建てた木造を2代目が二階建てに改築しましたが

駐車場などが昔のこととて完備されていませんで、現在の場所に

建て直したのでした。




現在の場所に移ってからおおよそ主人の年と変らないほどの

年数が経っています。

じきに60年を超えることでしょう。




ところで、昔はどの家庭も井戸がありました。

ありましたどころか、井戸そのものが生活の基盤でした。

そこで水を汲み その水で命を繋いできたのでした。



勿論この建物にも井戸があったのです。

「あったのです」と書くといかにもわかった風ですが

実はこの井戸 つい昨日までほったらかしにされてきていたのです。



私がお嫁に来た時には既に使っていませんでした。

使わないまま何もせぬまま今日まできていたのです。



しかしながら、今でも田舎で、しかも井戸を使っておいでの家では

井戸神様をお祭していますよね。



ずーっとそれが気になってきていたのですが、昨日遂に

一念発起しまして、井戸の周りの雑草を綺麗に刈りました。

畑が回りにありましたが、それも綺麗に片付けて 井戸の四隅に

杭を打ち綱を渡して場所を整えました。




今朝は 事務所の神棚にお参りした際、三社お祭してある一番

左の神さま、水神様に今日までの数々のご無礼をお詫びし

どうぞ、水をお出し下さい、とお願いしました。




それから、お神酒とお米とお塩、水 蝋燭を持って井戸端へ

伺い、三つほど祝詞を奏上した後にやはり、今日までの

数々のご無礼をお詫びし、汲み上げ作業が無事に済むようにと

お願いをしたのでした。





結果からお話しますと、使われなくなってから何十年も

経とうとする井戸ですのに、あまり汚れることも無く ひどく砂を

噛むことも無く、作業をして下さったKさんが驚くほど綺麗な

透明な水が湧き出てきてくれたのです。




正直言いまして、私は都会の人間でしたから、井戸と関わりを

持つのは生まれて初めてです。

子供の頃から水道水で育ちました。よその井戸は それは、

何度も見てきて、汲んできましたが、我が家で井戸を持ちますのは

初めての事です。




モーターで引き上げられた水がドードーとあふれ出るのを

見た時には本当に感動しました。

これが水と言うものなのだ、と。



Kさんが言うところによりますと、海からの水が地下を通って

砂でろ過され真水になるのだとか・・・・・・。


    

     えっ?!それって無尽蔵ってことですか?!

私が驚いて聞くとKさんはニッコリして


          

             そうですよ^^


と返事してくれた。




私たち、本当に地球のお世話になって生きてるんだ!

こんなに沢山の綺麗な水が沸いてきてくれるなんて・・・・・・



それにしても今日まで犯してきた人間の無礼を許して頂き

こんなに豊かな水を下さる水神様に 心からお礼を申し上げねば

ならないな。



無知と言うかね、悲しいよねー。礼節忘れると・・・・。



これから 毎月1日と15日にはお祭させて頂くことをお約束して

いよいよ、これから井戸神さまのご活躍が始まります。


       

        大変お待たせいたしました(ノ_≦。)


だけど・・・・・・


        

         めでたしめでたしo(*^▽^*)o

2012年9月10日 (月)

踊り山、駆け抜けました!

ここ、室積の八幡様に伝わる秋祭りの「山鉾巡幸」には

各町内の持つ山車がありますが、中でも「踊り山」と言う大きな

船形の山は200年の歴史を持つと言います。


私どもの子供が小さい時は、この踊り山に乗せてもらって

お兄さんやおじさんたちが勢い良く引くのを船の上で

楽しんでいましたっけ。


光市の文化財にも指定されていまして、最近は地元の

皆さんのご努力の甲斐もあり、かなりメジャーになってきています。

写真コンクールなどもありますが、遠く千葉県からお越し下さる

先輩の他にも、県内・県外からこのお祭りをカメラに収めるべく

たくさんのアマチュア写真家が来られるようになりました。



この踊り山ですが、古くなったと言うことで 地元の棟梁が頭となり

この度、平成の大修理が終了しました。



助成金だけでは足りず、随分と寄附が寄せられた、とは

地方紙の文面。



   そうですよねー。この踊り山がないとお祭としては本当に

   寂しい。



新たに修繕されたこの踊り山、実は今月の9日に、試験引きが

行われました。

本当は早めにお知らせして皆さんに見て貰いたかったんですけど

ゴメンナサイ、忘れてた (;;;´Д`)ゝ



なんか、前のバス通りが賑やかだなーと思ったら


     おう、そうか、今日が踊り山の試し引きかー


見過ごしてしまいました。残念でした。



本番は10月7日の日曜日。小雨決行。

一般の方もご希望があったら引けますよ。

かな久に連絡して下さい。仲立ちしてあげます。

しかも中間マージンなし!

かな久の無料奉仕ですからご安心を^^


どこのお祭でもそうですが、元をただせば神事です。

大事に長く残していかねばなりません。

きっと神さまもお喜びになることでしょう。


みなさま、お越しをお待ちしています(◎´∀`)ノ

2012年9月 9日 (日)

男の数はあまたあれども・・・・・・

昨日、某国営放送のテレビで特集をやっていました。

かの、「高倉健」さまの特集。

おん年81歳になられるとか・・・・・・

あのようなかたでも年を取られるんですね~~。

私、吉永小百合さんと高倉健さんはずーっとお若いままかと

思っていましたのに、並みの人間のように年取るなんて・・・・・。




昨晩は まごっちがお風呂に入りに来ていましたので

真剣にテレビにかじりつくことは出来ませんでしたが

それでも、端々でそのお姿を拝見できた・・・・・・




姿勢がとてもよろしいのに先ず感動。

所作もスマート。歩く姿が又素敵^^

滑舌もしっかりしていて、お年を感じさせないことに

やはり並みの81歳ではないことは明らか。


              

              嬉しい。



つまり、「素敵な男性」 ということでしょうか?




そしましたら、我が主人、何を言うかと思いきや



「え?81歳?ヤタのおじさんとあんまり変らんじゃない?」


などとぬかしおる。



   

     「何を言うか!その辺のじいさんといっしょにすな!」

     「悪いけど、あなた方一般の男性とは違うんです。

     一般ピープルな男が高倉健さんと肩を並べようなどと

     思うこと自他が無理であるのです!」

          


           とぼけたことを申すでない。




私は若い頃よりずっと思っていたのでありました。


  
   (結婚するんだったら高倉健さんみたいに寡黙で

    優しくて男らしい頼り甲斐のある人がいい^^)




しかるに、現実の世界は厳しく 高倉健さんどころか、全く

理想と反する一男性と結婚してしまった・・・・・・・・(ノ_≦。)




            人生は厳しい・・・・・・



人は常に理想と現実のギャップに苦しみながら生き

そこから成長を見出すものなのか・・・・・・・・・。



と、まあ、でも私も吉永小百合さんじゃないし・・・・r(^ω^*)))




今日は同窓会が行われています。

しかも、おん年84歳の男性諸氏のお集まりでございます。

そのお姿見ていたら、昨日のテレビを思い出した。



どなたでも、お元気な姿を拝見するのは嬉しいこと。

でも、健さんは別。


     
        「嬉しい」を超えて憧れる゜.+:。(*´v`*)゜.+:。

2012年9月 4日 (火)

オヤジと息子はめんどくさい・・・・

残暑の厳しい毎日が続きます。


私どもも何とか夏を乗り切りました。

しかし、毎年思うことは

「来年はこの暑さを乗り切れるだろうか?」・・・・ですね。

段々年取るし、やっぱあれかなー、サプリいるかな?


長男も夏を頑張って乗り切りました。

まあ、あいつはまだ若いですし、しかも6月生まれで

私のように12月の 寒い冬生まれではありませんから

暑さもさして苦にならぬようですしね。



ただ今、その息子は遅いサマーバケーションを取っています。

しかも、長い・・・・・ロングバケーションです。


       羨ましい奴だわ。

       さっさと休むんだから・・・・・。


私にもあれだけの決断力があったらいいんですけど。


 「休むから!よろしく!!」みたいな、ね ┐( ̄ヘ ̄)┌




息子が専門学校時代に仲良くしていたお友達が

福島でお店をしています。

あの震災のあと、そのお友達と連絡がつきませんで

本当に心痛だったと思います。

やっと携帯が繋がった時の息子の嬉しそうな顔は

今でも覚えています。



そのお友達の所へ、彼は念願かなって出かけておるのです。


しかも、バイクで・・・・・

ローンで買ったドカテイに乗って出かけておるわけで


朝、3時半に出発し、夕方4時半に私の携帯に


「いま、品川着いた。今日はここで泊まる」と言ってきました。



バイク好きって言うのは、こんなもんなんでしょう。

この、不便でロスな時間をバイクに乗ることに費やす喜び、って

言うんですか?魅力なんでしょうね。


主人はバイクで彼が出かけることに大反対だったのですが

既にいい大人になっているんですから、そこまでは 親であっても

口出しは出来ませんわよ。

第一、長男にバイクの免許取らせたのは 誰あろう主人ですし。


     
      「別にバイクの免許は取らんでいい」


と、そう言っていた長男なのに 

「行けー、行けー、教習所行けー、バイクの免許取れー」と

念仏のように唱えたのは自分なんだから、今更危ないからと

あれやらこれやら指図したって、ねー、無理ですわよ。



と、言うことでただ今現在、調理場の責任者は主人が

務めておりまして、なかなか忙しそうにしています。



昨日、炊事の責任者の女性Tさんが話してくれました。


「料理長(長男の事)が私とTさんに留守の間の料理の

 段取りを全部教えてくれたんだけど、でもねえ、そうは言っても

 やっぱりいてくれないとねえ。社長(主人の事)が私に

 向かって「あいつがおらんでも わしがなんぼでもやる」って

 言われるんじゃけど、やっぱねえ、料理長のほうが、ねえ^^;

 代わりのいない 大事な人じゃけえねえ」


だそうです (*^m^)



お局さまが笑います。


「あらまあ、社長のほうが愛想がいいのにね(´,_ゝ`)プッ」



よくありますよね。

「おれがいなくちゃ・・・・」って言うこと・・・・・

その度に主人に言って聞かせます。



「あのね、自分がいなくちゃ、会社が動かん。とか自分が

 いないと、何もかもうまくいかない。とか・・・・

 そんなことがホントにあったら、この地球自体がとうに

 無くなってるでしょ」


「いつまでもあんまり出しゃばってると、若いモンのやる気を

 削ぐよ」




おれがいなくちゃ・・・って言うのは自分が言うんじゃなくて

人様が言って下さって初めて本物。


  
      「あなたがいないと、困ります。」って・・・・・・・ね。



わかったかい?お父さん。



そうは言っても、息子が長くお休み取れるのも、お父さんが

いて下さるからこそ。



ねっ?

いい加減に二人ともお互いに感謝して・・・・・

    「くそー、くそー、一つも言うこと聞きやがらん!」

    「ふん!親父の言うことなんか聞いてられるか!」



と、まあ、どこの家庭にでもあるかもしれんが、お二人のなさる

子供じみた争いは いい加減にしてもらいたいもんだ。



  それより   そんなことより


      私に頂戴。ロンバケを・・・・・・(*`pЗ´q)


2012年8月26日 (日)

神さまも郷へ帰る・・・・・・

室積には謂れの深いお稲荷さんがあります。


その昔、平家が源氏に追われて瀬戸内海を敗走する際

小さな姫様と船中にお祭していた守護神のお稲荷様を

ここ、室積の村民に託したのが始まりだそうで、地元の人たちは

それを「大隈さま」と呼んで今日まで守ってきていました。


平家のお姫様も このお稲荷様に村の五穀豊穣を祈り

村民に慕われてこの地で亡くなられたと言いますから

なお更昔の人たちはこの神社を大事にしてきたことでしょう。


幾つもの赤い鳥居が並ぶ小さな神社で、私自身はお参りした事は

ないのですが、通りすがりに目にしていたし、あまり信仰心の

ない我が主人でさえ知っていますから、地元に根付いた神社で

あった事は間違いのないところだと思います。


なんですか、このお社を建てるのに 随分と尽力したかたも

おいでだったとか・・・・・・・・・。


それほどまでに長きに渡って慕われてきた神さまにも

時代の波は容赦がないのでしょうか。


このほど、伏見稲荷大社へこの「大隅様」がお帰りになられました。

と、公民館便りの「むろづみあれこれ」に書いてあった。



300年の歴史に終止符。とあります。


お世話する方の高齢化と その数の減少により止む無くお帰り

願うのだそうで、稲荷神社の最後に感無量、この事を後世に

残したいとも書いてある。



世間には廃寺も多く、瓦礫と化した神社もあったりして

これほどまでに世の中が変っていくことへの驚きも隠せません。

室積の八幡様だって、日頃宮司さんはいらっしゃらない。

日曜日だけお越しくださっています。

お仕事を他にお持ちでご自分が休みの時に詰めておられます。


仰っていました。

「ずっと長くこの生活を続けていますので 家族旅行などは

 したことがありません」


室積の八幡さまにしてこの大変さですから、全国的に見れば

存続の厳しいお寺やお社も多いことでしょう。


少なくとも、

「大隅様を誰も訪れない荒れ果てたお社にだけは

 しないようにしよう」

と言う気持ちで 切ないながらもお帰り願ったのであろう。

地元の皆さんは、きっと厚い信仰心の持ち主なのだと

推察しますし、それは最後の選択だったのだろう、とも思います。




時代はいよいよ、目には見えないものより、はっきりと目に

見えるものほうが大事な時代に突入したのでしょうか・・・・・・



私は純粋な地元人間ではありませんが

大隅様を荒れさせることなく 伏見稲荷大社へお返しすることで

最後まで大切に守ろうとされた室積の人々を

自慢したいと思います。


長い間お疲れ様でした。

2012年8月20日 (月)

捨てる神と拾う神

今日も暑いですね~~。

ただ、どう言うのでしょうか?

「あ゛~~!アイスクリーム食べたいー!!」みたいなのは

なくなりましたね。

今なども、事務所のドアからは気持ちの良い風が吹きぬけて

何となく秋風の気配を感じますが皆さまはいかがでしょうか?



私ただ今、ある事がありまして毎日鎮守の神様に

お参りさせて頂いてます。


今朝も今朝とて、お賽銭を持ってお参りに行ってきました。

まず鳥居で一礼します。

「失礼致します」って感じでしょうか?

端を歩いて神殿に向かいますが、今朝は先客がおいでです。

女性です。


あの方が過ぎてからお参りしようっと。

手を洗い口をすすいで待っていましたら、本殿の正面、鈴の

下の女性の足元にいつの間にやら子猫がいる。

ニャーニャーと鳴いてまとわりついています。

野良猫だな。

すると、その女性はまとわりつく子猫を跨いで場所を移しました。


私は私で

「やっとあの人動いてくれたから、今度は私がお参りさせて貰おう」

そう思ってお社に向かって歩き出しました。ら、なんと

今度はその子猫が私のほうに向かって鳴きながらやって来るでは

ありませんか。



小さいなー、片手に乗るくらい。しかもガリガリに痩せこけてる。

        しかし、困ったなー・・・・・・・

我が家には娘から預かっている猫を足すと全部で4匹もいます。

これ以上野良猫を連れて帰ったら、主人に「バカモン!」と

叱られてしまう・・・・・・。



さりとて、神さまの前で出会った子猫を放り出すわけにもいかぬ。

ウーン、進退窮まったとはこの事か(オーバー)



             おう!そうだ!!

魚市場のおばちゃんたちが野良猫にエサをやってくれていたっけ。

しかも、ここ八幡様は魚市場の正面にあります。

ナント好都合。超ラッキー!

この痩せこけた子猫にせめてご飯を食べさせてもらおう。

良い考えが浮かんだ。



まず八幡さまにお詫びして(お参りの順序が狂いましたから)

それから子猫を片手に鳥居を出てまっすぐ魚市場に向かった私。


日傘片手にもう片方で子猫を持って何歩歩いたでしょう。

向こうから小柄な女性が歩いて来るのに気付きました。

しかも、私をじっと見つめながら よそ見もせずにまっすぐと

私に向かって歩いてくる。




あれ?Oさんかな?

似ている人を思い出しましたが、近づいてきた女性は見たことも

無い人。



と、その女性が私に声を掛けてきた。



「あの、その猫、どうされるんですか?お宅で飼うんですか?」


   「はっ?いえ、それが家には既に4匹の猫がいますから

    飼うことも出来ず、そうだ、魚市場の人にエサを貰おうと

    思って抱いて歩いてきたのです」



すると、その女性が言いました。

「私は11月に飼い猫を亡くしました。また飼いたくて

 今日は探しにやって来たのですが、なかなかいなくて・・・・」



そう言われるのです。



驚きました!猫を探しに来るなんて!

しかも、この時間 こんな場所に来るなんて!

    「そうですか。この子を連れて帰って下さいますか?」


「えっ!いいんですか?!ありがとう!」

子猫に頬づりして「今日からうちの子になるのよ!」


思わず、身も知らぬその人の方を抱くようにして私も

お礼を言いました。


  「いいえ、いいえ、こちらこそ本当にありがとうございます。

   これも八幡さまのお引き合わせでしょう。

   本当に丁度良い所でお会いできました。」


そう言って八幡さまを仰いだのでした。


この方の猫を欲しがる優しい気持ちと、子猫が心に抱く人恋しさを

八幡さまが仲立ちして下さったに違いない・・・・



女性は目に涙を溜めて言われます。

      「不思議ですねえ、本当に不思議ですね。

        こんなことがあるんでしょうか・・・・」



良かったねえ、生きてて良かったねえ。

ひとしきり子猫の頭を撫でてやって感謝と共に、私は八幡さまへと

戻りました。



後ろで大きな声がします。

「お父さーん!お父さーん!!あの奥さんがねー・・・・・・」

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




たかだか猫のお話でした。

でも、朝から一つの命が助かったと思うと嬉しかったです^^


まさにこの世は 捨てる神あれば拾う神あり



ところで、このブログの存在意義はなんなんでしょう?

ちっともお店の役に立ってないなー(;;;´Д`)ゝ

ホント、私、捨てられちゃうかも・・・・

2012年8月19日 (日)

暑さは思わぬ決断もする

毎日暑い日が続きます。

皆さま、お体の調子はいかがでしょうか?

ジトジトと流れる汗をぬぐいながらお外でお仕事されるかたも

おいででしょう。

本当に感謝申し上げます。


さて、こうして暑い日が続きますと、いつも思い出すことがあります。


何年前だったでしょうか?

やはり今日のように暑さのひどい日のお昼過ぎ頃のお話です。

私は仕事の合間を縫って早めにお買い物に出かけました。

車で10分もかからないマーケットに出かけ、そこで買い物を

して帰るところでした。


国道188号線を左に出ようと右の方向を向いて車の流れを

確認していた時の事、私から数十メートル離れたバスの

停留所に一人の女の人が立っています。

年の頃なら60代位でしょうか・・・・・・

屋根も無い停留所で ジリジリ照り付ける日差しの中

日傘も持たず帽子もかぶらずバスを待っている様子です。


(ウワー、あの人さぞかし暑かろうなー。倒れなきゃいいけど。

 知っている人なら声掛けて乗せて行ってあげるのに・・・・)


そんな事をボヤーっと考えていたその瞬間、私とその女の人の

目が合いました。


女の人は 決然とした、何か意を決したように唇を真横に結び

しかも私をしっかりと見つめながらこちらへ向かって

早足で歩き出しました。


考えるでもなくその人を見つめていると、その女の人は

私の車の真横までやって来て 窓を開けた私に向かって

「あの、私これから市役所まで行くのですが、

 乗せて頂けないでしょうか・・・・・」  そう言うのです。


身も知らない人です。ここで初めて会いました。

なのに、私も返事をしました。

「はい、乗って下さい」


女の人は後部座席にすばやく静かに乗り込み、私は

黙って車を発車させたのでした。

市役所は帰りの道すがらですし、車ならそんなに遠くない所です。

別に迷惑ではありません。


車の中で何を話したかはあんまり覚えていません。

そんなに会話はなかったのでしょう。


市役所の前に車をつけて言いました。

「ここが市役所です。帰りは大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫です。ありがとうございました」


それだけで私たちは別れました。

今もってあの方がどこのどなたか知りません。



本当に暑い日でした。

きっとバスも当分来ないような時間帯だったのでしょう。




なんだか不思議な時間でした。

普段ならサッサと出発してしまうのに、何となく女の人を

見つめていた。それだけのことで、一人の人を車に乗せました。



あの時のことを今日のように暑い夏の日に思い出します。



私は思っているのです。

あの時、目に見えない誰かが女の人の耳元で囁いたに

違いない・・・・・・

(あそこの車の中で こっちを見ているあの女性に 市役所まで

 連れて行ってもらいなさい。さあ、行きなさい)と・・・・・・


目に見えない事に真実があるのは良くあることですから・・・・



 

2012年8月13日 (月)

今日がラスト、専光寺さん

昨日はお知り合いのかたから頼まれまして、ご夫婦を

お泊めしました。

お若い方々でしたが、翌朝、つまり今朝は ご自分たちが決めた

朝食時間にきちんとお出ましになって下さり、偉いなーと

感心しました。



お荷物をお昼頃までお預かりしましたから、きっと海にでも

お出かけになっていたのでしょう。

室積を楽しんで下さったなら嬉しいことです。



と、言うことで 私は朝6時半前から事務所に詰めていました。

専光寺さんはだいたい午前8時ぐらいにはお越しになるでしょうから

その時間に戻れません。

主人に頼んでおきました。



「今日は専光寺さんがお経を上げに来てくださるけど、私

 家にいないから、その時間帯にはいてくれる?」



今日は日曜日で魚市場もお休みです。

普段は6時半から競りが始まるので、とっくに居ない主人ですが

今朝は大丈夫。



朝8時頃、車の音がして、おう、専光寺さんの長男さんが

我が家に入って行かれるのが見えた。



先日の如宝寺さんも、普賢寺さんもそうですが、皆どこのお寺も

後継ぎさんがしっかりお寺を守っています。

この専光寺さんも同様。

長男さんが表回りをしっかりされるようになりまして、ご両親様も

なによりご安心なことと思います。




よそで伺いますと、最近はお寺を継ぐ人も少ないと聞きます。

古臭いんでしょうかねえ。若い人には・・・・・・



いいえ、そうばかりではありません。

地域が高齢化して檀家さんも減り、お寺自体を維持していくのが

難しい時代になって来ているのです。

そんな時代ですから、室積のお寺さんが皆跡取りに恵まれて

居るということ自体が素晴らしいことなのでしょう。




主人のことなので、専光寺さんのご長男さんにつまらん事

言わんにゃいいがなー、と心配していた・・・・実は。


そしたら、お帰りになった後、嬉しそうに事務所にやって来た

我が主人、開口一番



「世間って言うのは狭いもんだねー^^」


と、嬉しそうに自分の持っているサイドバッグを取り出して言います。


何が?


「あのさー、副住職がさー、バッグ持って来ててさー、それを

 自分の横に置くんだけど、俺のと全く一緒のバッグなんだよね。

 色までおんなじ」




主人は一澤帆布の小さなバッグをもっています。

昔、主人の弟がここのバッグを抱えて帰ってきた時



「おまえ、いいの、持ってるなー、どこで買ったの?」


  「そう?これ一澤帆布のだよ。帰ったら買って送ろうか?」


「おう!」



と言うことで、弟に買って送ってもらったそのバッグと同じ物を

専光寺さんの副住職が持って来た。


聞けば、一澤帆布は知恩院の目の前に昔はあったとかで

住職は二人が持っているものよりもっと大きなバッグを

お持ちだとか。



副住職が言われたそうです。



「これ、いいですよね。ジャブジャブと何回でも洗って

 使えますからね^^」



何が世間が狭いのか、どんなタイソウなことがあったのか?と

思って聞いてたら、二人が偶然にも 色までお揃いのバッグを

持っていた。

と、まあ、それだけの事だったのですが、主人はよほど

嬉しかったらしい・・・・・・



最近は何を買っても外国製の時代になりました。

しかもそれが安いので、汚れでもしようものなら、さっさと

新しい物に買い換えたらいいだけの事。



        だけど、なんだかね~~。


専光寺さんのお話を又聞きして、考えてしまいました。

バッグも 汚れたら洗って綺麗にできるんだ。

そんな国産もあるんだなーって・・・・・・。


そう言うわけで、お盆のお勤めも無事終了。

さぞかしご先祖さまがたもお喜びになられたことでしょう。

めでたしめでたし^^



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